CSR  Report  2019 三菱製紙販売株式会社

トップコミットメント

取締役社長 半田 常彰
新しい時代の幕開けとともに 経験や常識にとらわれず 新たな事業を創出する変革に挑戦
取締役社長 半田 常彰
本店が移転した両国
▲本店が移転した両国

三菱製紙販売を取り巻くステークホルダーの皆さま、
日頃のご支援、心より感謝申し上げます。
当社は1912年(明治45年)に三菱製紙所(現在の三菱製紙)の西日本販売代理店として創業しました。「紙は文化のバロメーター」という言葉があるように、日本の経済発展とともに順調な成長を続けてきました。しかしながら、2008年のリーマン・ショック以降、紙の国内需要は減少の一途をたどっています。昨今、AI(人工知能)やIoT等の技術革新が急激に進んでいることを考えると、今後さらに大きな変革が起こるでしょう。紙の専門商社という枠を超え、環境の急速な変化に対応するため、事業構造の改革を推し進めなくてはなりません。

その実現のため、2019年度を初年度とする3カ年中期経営計画を策定いたしました。三菱製紙グループの一員として連結収益に貢献するとともに、これまで培ってきた経験や常識にとらわれることなく新たな事業を創出する、新しい三菱製紙販売への変革に挑戦いたします。今年5月、本店が三菱製紙グループ各社が集まる両国に移転したことも、その変革に向けた取り組みの一つです。各社が同じ場所で業務を進めることで、グループの連携がさらに強化され、三菱製紙グループの持つ力を最大限に発揮できるようになると考えています。また、本店・大阪支店の移転時に営業部署でフリーアドレスを採用しました。フリーアドレス化により部署間のコミュニケーションが促進され、新事業創出につながる新しいアイデアが生まれることを期待しています。

ただ、三菱製紙グループや社内の力だけで新しい事業を成功させることができるとは考えていません。業界の垣根を超えて、たくさんの方々の力を借りる必要があるでしょう。振り返れば、当社の100年を超える創業から現在までの歴史も、ステークホルダーの皆さまと一緒に作り上げてきたものでした。これから私たちが目ざす新しい三菱製紙販売の姿も、皆さまとの関係の中にあると信じています。
今後はさらに、これまで築いてきた関係を強化し、発展させていく必要があると感じています。業界や業種の枠を取り払って仲間を募り、各々が持つ経験や知識を共有しあうことで、新しい未来が拓けるのではないでしょうか。
たくさんのステークホルダーの皆さまを巻き込み、共に成長を続けるために、私は自ら先頭に立って取り組みを進める所存です。

令和という新しい時代が幕を開けました。2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。新たな三菱製紙販売に生まれ変わり、この時代を生き抜いていくため、私自身、全身全霊を傾けて職務を全うする所存です。当社が成長を続けることが、多くのステークホルダーの皆さまの幸せと未来を創ることに繋がると信じています。
今後とも変わらぬご理解、ご支援をいただけますようよろしくお願い申し上げます。

フリーアドレスを導入した大阪支店
▲フリーアドレスを導入した大阪支店
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