特集2 ステークホルダーとともに

 

工学院大学

わくわくサイエンス祭 科学教室

 工学院大学は、「持続型社会をささえる科学技術」をめざすことを理念としており、その具体化策のひとつとして2001年からISO14001の認証を取得しています。環境ISO学生委員会の皆さんとはエコプロダクツ2015にて当社が同委員会のブースを訪問したことをきっかけに、情報交換会や当社と交流のある田中林業株式会社への訪問を実施するなど、関係を築いてきました。
 さらに、2016年8月にはこうした連携の一環として、工学院大学が主催する「わくわくサイエンス祭 科学教室」で、同委員会の皆さまの演示テーマをサポートさせていただくこととなりました。

わくわくサイエンス祭 科学教室

 「科学教室」とは、工学院大学が社会貢献活動のひとつとして、青少年の教育支援および科学教育振興のために行っているイベントで、八王子キャンパスを会場に開催され、今年で23回目となりました。毎年約8,000人が来場し、80テーマほどの理科・科学実験を楽しんでおり、これは大学が開催するものとしては多摩地区最大級の科学イベントです。また、工学院大学では、この科学教室をアクティブ・ラーニングの手法を用いた教育実践プログラムのひとつとして位置づけており、多くの学生が「企画・運営」や「教える側」として参加することにより、研究者・エンジニアとして必要な企画力・技術力・コミュニケーション能力を成長させる場でもあります。

  • わくわくサイエンス祭 科学教室
  • わくわくサイエンス祭 科学教室

 当社は、演示にあたって森林保全や紙抄きに関する事前説明を実施。それらをもとに、委員会の皆さまが説明用資料の作成や、演示スケジュールの組み立てなどを行い、当社は完全にサポート役として本番に臨みました。演示には、科学に関心のある子どもたちに多数ご参加いただき、運営を行う学生たちもボランティアでありながら高い意欲を持って取り組んでおり、当社が考える森の循環や恵みについて、多くの方に伝えることができました。
 また、当社が学生たちにレクチャーを行い、レクチャーを受けた学生たちが子どもに伝えるという構造は、当社が掲げる「次の世代の子どもたちのために」というテーマとも親和性の高いものであったと考えています。今後も科学教室をひとつの軸として、多角的な連携を検討していきます。

  • わくわくサイエンス祭 科学教室
  • わくわくサイエンス祭 科学教室
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環境ISO学生委員会からの声
 学生責任者として参加をさせていただきましたが、科学教室による委員会メンバーの成長を肌で感じ取ることができました。私自身も学ぶことが多く、今後の活動や将来に繋げていきたいと考えています。
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千葉大学

間伐材シャープペンシル共同開発

 千葉大学では、2003年に環境ISO学生委員会を発足させ、2007年にはすべてのキャンパスでISO14001認証を取得。2009年には同委員会をNPO法人とするなど、以前から環境に対する取り組みを進めています。当社は、同委員会の皆さんと2015年8月に情報・意見交換を目的としたディスカッションを実施し、産学連携に向けた取り組みをスタートさせました。
 取り組みのひとつである間伐材の利用促進では、同委員会が国内の森林から発生した間伐材を用いたシャープペンシルを制作し、千葉大学生協の協力を得て、2016年1月27日より販売しています。3月には同委員会が地域の子どもたちに向けて実施する環境教室に当社も協力するなど、連携の幅を広げています。これからも環境保全をテーマにさまざまな協働を進めていきたいと考えています。

間伐材シャープペンシル共同開発

間伐材シャープペンシル共同開発

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静岡県

ものづくりフェスタ2016inしずおか

ものづくりフェスタ2016inしずおか

 県土の3分の2を森林が占めている静岡県。日本三大人工美林に数えられる「天竜の森」、ユネスコエコパークを構成する南アルプスの天然林、景勝地として知られる三保の松原の防風・防砂林など、さまざまな森林を有しています。静岡県は、この豊かな森林を守り、育て、活かすため、「森林との共生」に向けた取り組みを積極的に進めています。持続可能な森林管理の実現に向け、森林認証の取得を推進するさまざまな取り組みを行っています。

 静岡県とは昨年のエコプロダクツをきっかけに情報交換を行うなど関係構築を進め、9月3日開催「ものづくりフェスタ2016 in しずおか」において森林計画課の出展に協力することとなりました。ブースにご来場いただいた子どもたちには、始めに県庁の担当者から静岡県の森林や森林の働きについて簡単な講義を実施。その後、森の恵みを実際に感じてもらうため、当社が紙抄き体験を提供しました。体験は全5回の予定でしたが、各回あっという間に定員となり、急遽1回分追加開催するなど盛況で、県民の皆さまの森林に対する意識の高さもうかがえました。
 森林の活用を通して「持続可能な社会」を実現し、豊かな自然を未来に引き継いでいこうというテーマは、当社のめざすビジョンと重なります。森の恵みを扱う企業として、今後もさまざまなかたちで協力していきたいと考えています。

  • ものづくりフェスタ2016inしずおか
  • ものづくりフェスタ2016inしずおか
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株式会社学研プロダクツサポート

GPSカンパニー展

 株式会社学研プロダクツサポートは、同社と取り引きするさまざまな企業と企業を結び付けるきっかけをつくりたいと「GPSカンパニー展」を開催しています。
 当社が取り扱う間伐材グッズが第5回の開催テーマ「知育・教育・食育」に合致するということで、お声掛けをいただき、出展させていただくこととなりました。
 ただ商品を並べるだけではなく、間伐材グッズを提案する意義や、企業や学校法人との取り組み事例をパネル展示するなど、来場される方々に当社がなぜこのような事業を行っているのかをご理解いただけるような内容にしました。

GPSカンパニー展

 また、間伐材グッズ以外に事前防災の重要性もお伝えしたいと考え、当社がSafety&Health事業で取り扱っているイージーレスキュー、携帯トイレなどの防災用品の展示も行いました。
 これからも、さまざまな方法で当社の取り組みをご紹介していきたいと考えています。

社員の声 春野広己

春野広己

ただ商品をアピールするだけでなく、当社としてどうしてこの商品を提案するに至ったのか、なぜこの取り組みを続けているのかを説明することで、当社の活動をわかりやすく紹介できたと思います。たくさんの方にブースにお越しいただき、さまざまなご意見を頂戴するなかで、私自身も自社の取り組みに対する理解をより深めることができました。

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キリン株式会社

FSC®認証紙を使ったペーパークラフト

FSC®認証紙を使ったペーパークラフト

 なかのZEROで開催された「こどもフェスティバル2016」において、キリン株式会社協力によるペーパークラフトができるワークショップが開催されました。
 当社はペーパークラフト用にFSC認証紙を提供するとともに、FSC森林認証に関するパネル展示で協力しました。
 来場した皆さまに、ペーパークラフトを楽しみながら、FSC森林認証についても知っていただける貴重な機会になったと思います。
 環境への取り組みを積極的に行う同社。今後もさまざまなかたちで連携していきたいと考えています。

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田中林業株式会社

森林整備ボランティア

 東京都檜原村にある田中林業株式会社はFSCの森をお持ちです。このFSCの森はFM認証を取得して適切に管理されており、森の中は明るく、どの場所も地面まで優しく陽の光が届き、森に住むさまざまな生き物と出会うことができます。
 FSC認証品を取り扱う当社にとって、FSCの森を自分の目で見て、知り、学ぶことは非常に重要です。同社のご協力のもと、この森で2014年度より月1回、当社の従業員が下草刈りや、遊歩道の整備、清掃などのボランティア活動を行っています。
 2016年は間伐にも挑戦し、その間伐材を使って遊歩道に階段を作るなど、少しずつ活動の幅を広げてきました。
 森林保全に対する理解をより深めたいと始めた整備作業ですが、森から学ぶことは限りがありません。これからもこの活動を大切に継続していきたいと考えています。

田中林業株式会社 FSCの森

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東京都中央区

エコまつり

ワークショップ「カラフル葉っぱアート®」

 中央区では、「知ろう!やろう!私たちにできるエコ」をテーマに、環境問題全般について子どもから大人まで楽しみながら学べる体験型環境イベント「エコまつり」を毎年開催しています。
 中央区保健所とあかつき公園を会場に、区内の環境活動団体をはじめ、事業者など、20近くの出展者がそれぞれの環境活動の紹介をしています。
 今年、当社は初めて「エコまつり」に出展。出展内容は、ワークショップ「カラフル葉っぱアート®」とFSC森林認証制度についてのパネル展示です。

「葉っぱアート」とは、葉っぱを画用紙に糊付けして魚を描くワークショップのことで、クリエーティブディレクターの本田亮氏と株式会社フレーベル館が協力して実施しています。
 手入れされた森は雨水による土砂の流出を防ぎ、水を貯え、落ち葉は養分となり魚が求めるプランクトンを増やします。森は豊かな命を育む循環の一部なのです。
 楽しみながら森と海との関係について学べる教材として今回は「葉っぱアート」をお借りしました。
 これからも、FSC森林認証制度の認知度向上に貢献するとともに地域とのつながりもよりいっそう深めていきたいと考えています。

FSC森林認証制度についてのパネル展示

「カラフル葉っぱアート」は株式会社フレーベル館の商標登録です(登録第5845489号)

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中央区立環境情報センター

CSR/CSVリレーセミナー・もりもりフェスティバル

CSR/CSVリレーセミナー

 本店のある東京都中央区の環境情報センターが主催するCSR/CSVリレーセミナーは、年に4回開催され、区内に事業所のある多数の企業が参加し、それぞれのCSR・CSV活動を紹介し、意見交換を行います。
 当社も第2回開催の際にプレゼンの機会をいただき、FSC認証紙の紹介、三菱製紙グループのエコシステムアカデミーと連携し行っている紙抄き体験の出前授業など、社会貢献活動の紹介をさせていただきました。
 当社のようなBtoB中心の企業は、取り組んでいる環境活動をどのように社会に広げていくのかが課題です。同セミナーに参加される方々の意見や事例はとても参考になっています。

もりもりフェスティバル

 環境情報センターにて7月24日(日)~31日(日)に開催された、「もりもりフェスティバル2016」に森林保全に関するパネル展示で協力しました。
 子どもたちに森林保全の重要性やFSC森林認証制度について知ってもらうことのできる、貴重な機会となりました。

「もりもりフェスティバル2016」展示パネル

「もりもりフェスティバル2016」展示パネル

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