トップコミットメント

 

三菱製紙販売株式会社 取締役社長 牛島光夫

変革と成長に挑み、
事業を通して持続可能な
社会の実現に貢献します。

三菱製紙販売株式会社 取締役社長

牛島光夫

需要構造の変化に合わせて
進化・成長するために

 当社は、三菱製紙グループのブランド力を基盤として紙や紙にまつわる商品を社会へ提供し、お客さまをはじめとするステークホルダーの皆さまとともに、100年以上の歴史を紡いでまいりました。世界的な金融危機や未曾有の被害をもたらした大震災など、その歴史の中にはさまざまな波乱がありましたが、状況の変化に合わせて進化する適応力とお客さまとの強固な信頼関係があったからこそ、これらの荒波を乗り切ることができたのだと感じています。
 今後広告宣伝媒体の電子化や少子化により洋紙の国内市場は縮小が続くと考えられています。そのような厳しい状況を乗り越え、さらなる成長を遂げるため、当社は本年4月より新中期三ヵ年経営計画をスタートさせました。継続的に安定した収益を上げられる体質に変革を遂げ、成長を続けることを目標に掲げ、それを達成することがステークホルダーの皆さまと社会へ貢献することに繋がり、同時に当社と三菱製紙グループの企業価値を高めるものであるという考えのもと、全社一丸で挑んでまいります。

事業を通して持続可能な
社会の実現に貢献するために

 新中期三ヵ年経営計画の重点課題として、三菱製紙品を中心とした洋紙販売事業を主軸に、着実に成長しつつある環境事業やSafety&Health事業のさらなる発展、新規事業の早期具現化など、新たな収益の柱を生み出すことを挙げています。それぞれを強力に推進していくと同時に、CSVの視点をベースとしてお客さまや社会が抱える問題を解決していくことをめざします。
 「環境」と「安心・安全」をキーワードにした事業は当社の強みのひとつです。国内の洋紙代理店として初めてFSC®森林認証を取得したことを皮切りに、間伐材の有効活用を通した森林保全、使用済み紙製品の循環システム構築など、環境事業に積極的に取り組んでまいりました。
また、東日本大震災における被災体験から立ち上げたSafety&Health事業では、非常用携帯トイレやハンズフリー救護担架(イージーレスキュー)等の販売だけに留まらず、防災計画の提案を始めとした防災体制構築のお手伝いなど、幅広いサービスを展開しています。こうした事業を拡大することは当社が社会的責任を果たし、社会が抱える問題解決に貢献するためのひとつの形であると考えています。
 加えて、コンプライアンス・ガバナンスを重視する姿勢も貫いてまいります。なかでも法令順守は欠かすことのできない重要なテーマです。信用を失墜することのないよう、適正かつ効率的な体制を構築し、社内統制を強化してまいります。

ステークホルダーの
期待に応えるために

 2001年に制定した環境方針に掲げているように、事業を通して社会に貢献するということは当社の命題ですが、そのためにまずは従業員ひとりひとりがやりがいを持って働き、自己実現できる会社であるということが極めて重要だと考えています。育児・介護休業制度の充実や時間単位年休制度の導入など労働環境の整備を進めるとともに、障がいがあったり、育児・介護のため時間の制約があったりと、多様なバックグラウンドを持つ従業員ひとりひとりが力を発揮できる環境作りに取り組んでいます。多様な価値観を共有することで従業員の成長を図ってまいります。
 また、「環境」をキーワードとして、地域や学校と連携を深めることで、社会に貢献できる企業をめざした取り組みも行っています。事業所のある地域において環境イベントに参加したり、環境をテーマに活動する大学生との連携などを行い、持続可能な社会の実現に向け、さまざまな活動を進めています。森の恵みを活用する企業として、「次の世代のこどもたちのために」というスローガンのもと、森林の保全や森の循環に向けて地域の皆さま、未来を担う学生やこどもたちと協同して取り組む活動は、必ず当社のめざすサスティナブルな社会に繋がっていると信じています。
 当社は、さまざまな立場のステークホルダーの皆さまとともに、よりよい未来をつくることをめざして、これからも着実に歩みを進めてまいります。

トップへ