特集1 FSC®・国内森林保全

 

FSC森林認証制度

 FSC(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)は、森林管理および木材製品の製造・流通過程の評価、認定、監督を行う国際機関(NGO)のひとつです。適切に管理された森を「FM認証」で、適切な管理のもと加工・流通を行う事業者を「CoC認証」で評価し、その2つをつなぐルートを通って商品化されたことをFSCマークが証明しています。そのルートを通らない場合はマークの使用が認められません。つまり、FSCマークの製品を選ぶだけで、「適切に管理された森」を応援することにつながります。

適切に管理された森

  • FM認証
  • FM認証

木材を適切な管理のもと
加工・流通

  • CoC認証
  • CoC認証

FSC認証製品

  • このマークが証!
  • FSCマーク
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FSC応援プロジェクト

 FSCは世界中で認められている森林認証制度のひとつでありながら、日本では一般消費者にあまり知られておらず、いかに認知度を高めるかが課題となっています。
 その課題に取り組むため、当社は環境事業のひとつとして2013年にFSC応援プロジェクトを発足。ブログサイトとフェイスブックページを運営し、多くの方にFSC森林認証制度に関する情報発信を行っています。また、FSC製品を扱う企業をご紹介し、企業同士の連携も進めています。これまで、東京スカイツリータウンにあるすみだ水族館とコラボしたワークショップを実施したり、檜原村でFSCの森をお持ちの田中林業株式会社(東京都檜原村)にご協力いただき、森林の恵みを感じるキャンプを開催するなど、さまざまな企画を行っています。
 これからも、いろいろな方法でFSCを身近に感じてもらうことができる機会を皆さまに提供していきたいと考えています。

FSC応援プロジェクト サイトページ

ブログサイトでは、FSC製品を扱う企業や一般消費者の声を発信しています。
FSC応援プロジェクト:https://shitte-erabo.net

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エコシステムアカデミー

 三菱製紙グループは「森をめぐる循環」をテーマにエコシステムアカデミーを運営しています。体験型学習/環境セミナー/森の調査・研究の3つを柱として、学校、自治体、市民、企業の皆さまに向けて積極的に活動しています。
当社はエコシステムアカデミーの運営において重要な役割を担っており、特集1の「FSCフォレストウィーク」や特集2でご紹介する大学、自治体とのイベントでは当社従業員が主体となって企画、参加しています。

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FSCフォレストウィーク

 FSCの本部はドイツにあり、FSC FM認証は82カ国(1,427件/日本国内33件)、FSC CoC認証は120カ国(31,273件/日本国内1,091件)へと普及し(FSC Facts&Figures October7,2016)活動の輪は世界中に広がっています。
 FSC森林認証制度の認知度向上を目的として、毎年9月の最終金曜日に世界各国で実施されているイベント「FSCフライデー」。
 日本では「FSCフォレストウィーク」と称して約1カ月に渡って、主催のFSCジャパン、共催団体WWFジャパンとともに、参加企業がさまざまな企画・イベントを開催しています。

FSCフォレストウィーク

 今年も2016年9月1日(木)から30日(金)までFSC森林認証普及キャンペーン「FSCフォレストウィーク2016」が開催され、それに合わせて、エコシステムアカデミーでは9月22日(木)にFSCをもっと身近に感じて知ってもらうため、FSC森林認証を取得している田中林業株式会社を会場として、森林整備体験を中心としたイベントを実施しました。

FSCフォレストウィーク

 参加人数は総勢16名。あいにく雨となってしまいましたが田中林業(株)田中社長のご指導の下、森林整備に必要な道具の手入れやのこぎりを使った丸太切りを実施。適切に森を管理するとはどういうことなのか、その一部を知ることができました。その後も、森林散策でFSCの森を歩いたり、FSCの森から間伐した薪を使ってピザ焼き体験をしたりしました。FSCの森にまつわるさまざまな体験を通して森を身近に感じることができ、良い機会となりました。
 今回のイベントについて、FSC森林認証制度普及活動の一環としてFSC応援プロジェクトのブログにも掲載しています。当社は、国内の紙流通業界で最初にFSC森林認証を取得しており、今後もその強みを活かして社会に貢献していきたいと考えています。

FSCフォレストウィーク

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